- 性感染症によって咽頭に起こる症状
- 咽頭(のど)の性感染症と風邪の 判別方法について
- 咽頭(のど)の性感染症と扁桃炎の 判別方法について
- 無症状のまま感染していることもある?
- 気になる症状があれば、 当院まで早めにご相談ください
性感染症によって咽頭に起こる症状
性感染症の中には口腔性交などを介して、のどに症状が現れる場合があります。のどに感染した時の症状には、赤み、痛み、腫脹、できものなどが挙げられます。
また、のどに出る症状は疾患特有の症状でもあるため、その内容から感染症の原因を推測できる場合があります。
症状
- のどが腫れて赤みが見られる
- のどにイガイガ感がある
- 口内炎のように痛みがありしみる
- 急に熱がでて、咳き込む
- 扁桃腺が大きく腫れる
- 嚥下痛がある
- 唇やのどに小さなしこりや水ぶくれが生じる
のどの痛み
性感染症によって生じるのどの痛みには個人差があります。イガイガ感のような軽い痛みから、物を飲み込むのがつらいほどの痛みまで様々です。
比較的軽い痛みや違和感で考えられる疾患
のどの赤み・腫れ
性感染症が原因で、のどに腫れや赤みが見られる場合があります。
のどの赤みや腫れで考えられる疾患
咽頭(のど)の性感染症と風邪の判別方法について
性感染症によるのどの症状は、風邪の初期症状とよく似ているため、性感染症への感染が見逃されやすいです。潜伏期間が長い性感染症もあるので、性的接触などの感染機会を特定することは困難で、自己判断はできません。
感染の疑いがある時だけでなく、少しでも症状に気付いたら、放置することなく医師による診察を受けるようにしましょう。
咽頭(のど)の性感染症と扁桃炎の判別方法について
のどに違和感や痛みが生じる原因として、扁桃炎または性感染症による咽頭炎が考えられます。両者は部位が近く、症状も同様なため区別をすることが難しいのですが、いずれにせよ治療を行わないままでは症状が悪化することから、速やかに診察を受ける必要があります。
扁桃炎の原因は細菌やウイルスで、のどの痛み、扁桃腺の腫れ、発熱、膿栓と呼ばれる白い斑点などの症状が見られます。一方で、淋病、クラミジア、マイコプラズマ・ウレアプラズマによる咽頭炎は、口腔性交を介して感染します。初期症状が見られている場合は、扁桃炎と咽頭炎を鑑別するよりも、治療の緊急度がどの程度であるかの判断が急がれます。
症状が似ている扁桃炎と咽頭炎では、診断だけでなく、症状改善に繋がる要因を知ることも大切です。感染者が性的接触を特定のパートナー以外とも行っている場合、またコンドームを使わずに口腔性交をした場合などは、性感染症である恐れが高いと考えられます。このようなケースでのどに不快感が生じた時には、性感染症への感染の有無を調べることが欠かせません。
無症状のまま感染していることもある?
性感染症をのどに発症した時は、その大半が自覚症状に乏しく、症状が見られても風邪の初期症状のようなのどの痛みしか出ないため、性感染症への感染に気づくのが遅れます。
症状が出る時は、下記のようなケースもあります。
- 症状の出現と消失を繰り返す場合があり、完治前でも症状が消える時もある
- 再発するのどの痛みや、軽快しないなどの理由で受診している
上記に示したようなのどの痛みが生じる場合、無症状でも感染機会がある場合、またパートナーが性感染症にかかっている場合は、性感染症がのどに感染したと思われます。性器感染に比べて、のどの検査を受けた方は少ないと考えられ、実際にはのどの性感染症者数は多いと言われています。
気になる症状があれば、当院まで早めにご相談ください
性感染症への感染は、軽症でも自然治癒は望めず、放置すると進行して不妊や深刻な疾患に繋がる恐れがあります。
そのため医療機関の受診と原因に応じた治療の開始、そして病原体の除去を行い必要とされる期間まで治療を続けることが欠かせません。
また、自覚症状がない時でも、パートナーの方と一緒に検査を受けることをお勧めします。気になることがあれば、当院をご受診ください。