陰部(性器)のかゆみ

このような症状は
ありませんか？

陰部に何らかのトラブルが起きた時には、かゆみとともに様々な症状が見られる場合があります。
下記にご紹介した症状に1つ以上該当する方は、感染症が考えられますので、お早めに医療機関の受診をお勧めします。

疑われる感染症・疾患

デリケートゾーンにかゆみが生じた時は、原因として下記に示す感染症や病気が考えられます。

腟カンジダ症

腟カンジダは、腟内の常在菌であるカンジダ菌によって皮膚、口腔、消化管に感染する病気です。体調が優れず免疫力が低下した状態の時に、腟のカンジダ菌が増殖して症状が出る場合があります。特に外陰部周辺の蒸れによって、発病しやすくなります。

トリコモナス

腟トリコモナス原虫の感染によって、腟に様々な症状が見られる性感染症です。
主に性交渉を介してうつりますが、タオルの共有、便器、浴室などでも感染する場合があります。放置すると悪化して、卵管炎、子宮内膜症、不妊、早産に繋がる恐れが高まります。

細菌性腟症・一般細菌

疲労やストレスによって身体の抵抗力が低下し、腟の一般細菌が過剰に増加することによってかゆみが生じます。

性器ヘルペス

主に性交渉を介して、単純ヘルペスウイルスのHSV-1またはHSV-2に感染する疾患です。感染者の中でも約30％にしか症状は見られませんが、初期症状は重い傾向にあります。

接触性皮膚炎（アレルギー）

接触性皮膚炎は、生理用ナプキンやおりものシート、下着、経血、おりものなどが刺激となり、皮膚に症状が現れる病気です。

白癬症（股部白癬）

股部白癬は、カビの一種である白癬菌に感染して起きる病気です。発症者の多くは、10代後半〜20代の男性で、激しいかゆみが生じます。性交渉を伴わなくても、感染者の皮膚から落ちた角質に接触して感染が生じる場合があります。

毛ジラミ症

毛ジラミ症は、吸血昆虫である毛ジラミが陰毛に感染する病気で、激しいかゆみが生じます。性交渉がなくても、タオルや寝具などから感染する場合があります。