男性が痔になりやすい原因
男性は、長時間のデスクワーク、飲酒、喫煙、ストレスなどがきっかけとなって痔を発症する方が多くいらっしゃいます。
女性の場合は、ダイエットによる食事制限や妊娠・出産などがきっかけとなる場合が多く、男女で痔になるきっかけは異なることが分かっています。
以下の項目に該当する男性は、特に痔になりやすいので気をつけましょう。
シャワーで済ますことが多い
仕事や学業が多忙のため、湯船に浸からずにシャワーで済ます方も多くいらっしゃいます。
しかし、湯船に浸かることは、肛門周りを温めて血流を改善したり、肛門を清潔に保ったりするメリットがあります。
長い時間トイレに居座る
長い時間、トイレでいきんでいると肛門の負担が大きくなり、痔になるリスクが高まります。トイレにこもりがちの人は、時間を決めての利用をお勧めします。
特に、トイレで長時間、読書をしたり、スマホを見たりするのは控えましょう。
長時間座りっぱなし
長時間、同じ体勢で座っていると、肛門周りの血液が滞ってしまうため、痔になるリスクが高まります。
そのため、ストレッチをして体をほぐし、座ったままにならないように意識することが大切です。
食べ過ぎ・飲み過ぎ
ストレス発散のため、たくさん食べてしまう方もいらっしゃるかと思います。
しかし、食べ過ぎや飲み過ぎによって下痢や便秘を誘発した場合、肛門に負担がかかり、痔になるリスクが高まるので気をつけましょう。
毎日の飲酒
飲酒がストレス発散になる方は、飲み過ぎることもあるでしょう。
しかし、アルコールが体内に入ると、肛門周りの血液の流れが悪くなります。その結果、肛門への負担が大きくなり、痔になる可能性がありますので注意しましょう。
また、アルコールの過剰摂取は下痢になりやすいため、飲む量を調整することが大切です。
男性に多い痔「痔ろう」
痔は女性の方が発症しやすいとお考えの方は多くいらっしゃいます。
しかし、男性でも痔のタイプによっては発症しやすいものも存在し、その一つが痔ろうです。
痔ろうの発症経緯は、まず肛門陰窩(直腸と肛門の境にある窪み)に細菌が入り込みます。
そこで、感染して炎症が起こり、それが肛門の内側にまで及ぶと肛門周囲膿瘍という状態になります。
炎症によって膿が出るようになり、膿がトンネル状の穴をつくりながら進行し、肛門の外側の皮膚と繋がることで痔ろうとなります。
排便の際、男性は筋肉の力が女性に比べ強いので、肛門腺窩に便が強く接触して痔ろうに繋がる可能性が高いと言われています。
痔の予防対策
規則正しい生活を送ることで痔を予防できます。以下では日頃から意識していただきたい習慣をご紹介するので実践してみましょう。
長時間、座ったままの状態にならないように気を付ける
長い時間座ったままの状態で作業すると、肛門周りの血液の流れが悪くなるため、痔になりやすいです。
休憩する時間を決めて固まった体をほぐし、長い時間座ったままの状態にならないようにすることが大切です。
肛門周りをきれいにする
排便の後、肛門周りをペーパーで優しく拭いて清潔さを保ちましょう。この時、力の入れ過ぎに注意してください。
食事内容の改善
腸内の善玉菌を増やすため、ヨーグルト、納豆、オリゴ糖など食物繊維がたくさん含まれている食品を食べましょう。
アルコールや辛いものは腸に負担がかかるのでできるだけ避けることをお勧めします。
水分摂取をこまめにする
水分不足で硬い便になるのを防ぐことが大切です。1日2Lくらいの水分をこまめに摂取し、体の水分を補いましょう。
お湯に浸かる
お湯に浸かると肛門周りが清潔な状態に保たれます。
さらに、体も温まるので肛門周りの血液の流れが良くなる効果も得られます。毎日は無理でも週に2~3日程はお湯に浸かって体を温めましょう。
運動習慣を身に付ける
運動習慣を身に付けると、腸の動きも良くなって便通改善の効果が期待できます。
軽いウォーキングやストレッチなどを毎日続けましょう。
当院の肛門科について
WEBでいつでも予約可能
当院はWEBで予約をお取りいただけます。24時間対応しておりますので、都合の良い時間にご利用ください。
肛門疾患は痛みが出ることが多いので、待合室で待つ時間を少しでも削減でき、円滑に診療ができる体制を整えています。
患者様の羞恥心に配慮
肛門科を受診するのは恥ずかしいと考え、症状があっても放置する方もいらっしゃるかもしれません。
当院では患者様のプライバシーに配慮して、診療室は完全個室になっておりますので、安心して診察をお受けいただけます。
経験豊富な医師による診療・日帰り手術
当院の診療や日帰り手術は、経験豊富な医師が担当いたしますので、安心してご相談ください。
お尻の症状でお困りの際はお気軽にご相談ください
肛門科を受診したいけど仕事が忙しくてなかなか来院する時間が作れない男性も多くいると思います。
しかし、症状が酷くなってから受診した場合、治るまでかなりの時間を要する可能性があるので、先延ばしにするのはお勧めできません。
当院は、最新鋭の医療機器の完備、さらにWEB予約の導入など、患者様が通いやすい環境を整えています。
一人でも多くの患者様が早期治療を受けられるように支援させていただきますので、お尻の症状がある方は早めにご相談ください。