Blood vomit吐血（とけつ）とは

口から血液が出てくる状態が吐血です。やや赤黒い血液や赤みが強い鮮血が黄色い胃液を含んで口から出てくる場合があります。
また、肺や気管などの呼吸器系から血が出て口から吐き出される場合は喀血と呼び、吐血とは異なります。吐血は上部消化管である食道、胃、十二指腸などの消化器から血が出る病状です。

Blood vomit吐血の原因

上部消化管から血が出ると吐血に繋がり、
次のような原因が考えられます。

Blood vomit吐血をした場合の対応

吐血を認めた際は、出血量により緊急処置が必要かどうかを判断します。大量出血では命の危険性もあるため、高度医療機関で処置しなくてはいけません。
大量出血の目安は、洗面器がいっぱいになる程度の吐血量であり、この場合は緊急的な処置が必要です。その一方で、唾や吐いたものにわずかな血が混じる程度であれば、緊急的な処置は不要です。ただし、次第に血の量が多くなってくる場合もあるため、吐血した際は専門の医師に必ず相談しましょう。

Blood vomit吐血をした場合の
検査・治療

検査について

はじめに問診を行ってから、吐血かどうか見極めます。吐血の疑いが強い場合は、食道・胃・十二指腸などの上部消化管から血が出ていると推測できるので、胃カメラ検査を行います。
大量出血があり緊急の処置が必要な場合は、血圧をはじめとするバイタルを落ち着かせた後、ただちに胃カメラ検査を実施します。食事した後に来院された場合は、検査結果を正しく確認するために一度時間をおいてから検査を行う必要があるため、血を吐いた際は何も食べずにお越しください。

治療について

胃カメラ検査を実施して血が出ている部位が判明すれば、内視鏡検査中に止血処理を実施します。
潰瘍などの血管から血が出ているケースでは、焼灼器具やクリップを使って血管を途絶させ止血します。静脈瘤から血が出ているケースでは、輪ゴムを用いた結紮術や接着剤のアロンアルファ―の一種であるヒストアクリルにて血管を途絶します。 治療が終わった後、ある程度の時間は食事が禁止となり、粘膜保護剤や胃酸分泌抑制剤などを飲んでいただきます。

Blood vomit吐血の場合は
お早めにご相談ください

血を吐いた場合は、必ず専門の医師に相談してください。放っておくと命の危険性も考えられるため、自分で大丈夫だと判断せずに必ず病院を受診しましょう。 当院では24時間いつでもWEB上で予約が取ることができ、電話でもご相談いただけますので、お気軽にご相談ください。