ダンピング症候群とは?胃がん摘出後の食事療法について解説します
胃がんを切除する手術を受けたあと、多くの患者さんやその家族の方が直面する問題が「食事」です。胃の機能が損なわれるため、消化が難しくなり、「体重減少」の症状に悩む患者さんも少なくありません。
今回は、胃がん手術後の食生活について解説します。加えて、「めまい」や「血圧低下」を引き起こす「ダンピング症候群」についても説明しますので、食事療法の参考にしてください。
「柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック」には、内視鏡検査を専門とする医師が在籍。患者さんのお困りごとに寄り添いながら検査を行うため、検査を受けた方のおおよそ95%以上が痛みを感じなかったと回答しています。
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当クリニックでは、オリンパス社の内視鏡システム『EVIS X1』を採用しています。特殊な光や画像処理を行える能力があるため、小さな病変も発見しやすい特徴があります。
また、短時間で精度の高い検査を実現し、患者さんにかかる負担を和らげるメリットもあります。
「柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック」内には、検査前後のリラックスタイムを作り出すリカバリールームを完備。検査室同様、プライベート性の高い空間のため、周囲の患者さんを気にすることなく、検査に備えられる環境です。
胃の切除とダンピング症候群の関係性
なぜ、胃の切除をするとダンピング症候群を引き起こすのかを解説していきます。
胃がん手術後の食生活について
胃がん手術後は、お腹に優しい食生活を意識しましょう。消化能力が低下しているため、長期間で食事に慣れていくことが大切です。
内視鏡治療の場合は以前と同様の食事で問題なし
内視鏡で胃がんを取り除いた際には、手術前と同じ食事内容で問題ありません。
手術後数日間は胃に優しい食事を心がけ、「うどん」「お粥」「食物繊維の少ない野菜」、油分の少ない「鶏の胸肉やささみ」などを食べるようにしましょう。
なお、「アルコール類」「辛い食べ物」「キノコ類」は胃に刺激を与える食べ物です。「食べ過ぎ」や「早食い」に注意しながら、徐々に食事内容を戻していきましょう。
胃を切除した場合は3ヶ月間食事に注意する
胃がん手術後は、おおよそ3ヶ月間は食事内容に注意しなければなりません。なぜなら、切除した胃の機能を補うために、他の消化器官に負担がかかるからです。
食事を再開する際には、少しずつ食べることを心がけましょう。3食の他に、栄養補給の間食を2回食べ、1日5食をベースとします。
食事の間隔は、「血圧低下」「めまい」「動悸」「脱力感」「冷や汗」を主な症状とする「ダンピング症候群」を回避するためにも、2時間おきに食べるようにしましょう。
なお、食事と食事の時間が空いてしまう場合には、午後に2回の間食を入れると、消化器官に負担をかけにくいです。
ダンピング症候群を防ぐために大切なこと
「ダンピング症候群」は、早期と後期の2種類に分かれます。
「血圧低下」や「動悸」などが食後30分以内に起こる「早期ダンピング症候群」、食べ物を短時間で吸収することで大量のインスリンが分泌され、「低血糖状態」を引き起こす「後期ダンピング症候群」があります。
ダンピング症候群を防ぐには、毎日の食生活に工夫が必要です。
消化の良い食べ物を意識する
消化を良くする工夫として、胃に負担がかかりにくい食材を選択することはもちろん、消化しやすい調理方法を選ぶことも大切です。
「柔らかく煮る」「蒸す」「裏ごし」「ペースト状」「ミキサー」などの調理方法を取り入れると、格段に食べやすくなり、消化器官に負担がかかりにくい食事になります。
食事中の水分に気をつける
胃がん手術後は、「胸のつかえ感」や「胸焼け」を感じやすくなります。そのため、食事はゆっくりよく噛むことを心がけましょう。
なお、食事を水で流し込むことは厳禁です。食べ物の浸透圧が原因となり、血液中の水分が小腸に流れ出て、脱水状態となるケースもあります。
できる限りゆっくり食べる
胃がんの手術後は、これまでの生活よりも、ゆっくりと食事を摂るようにしましょう。しっかりと噛むことも、消化を助ける大事なポイントです。
単純炭水化物を摂りすぎない
「単純炭水化物」とは、体内で急激に糖を吸収し、血糖を上げる炭水化物のことです。「果物」「乳製品」「ハチミツ」「メープルシロップ」などには、多量の単純炭水化物が含まれているため、できるだけ避けるようにしましょう。
食後の運動を控える
食後の運動は、消化を妨げる働きがあります。そのため、食事の後は身体をゆっくりと休めるようにしましょう。
その際は横にならずに、座った姿勢のままでいることが重要です。上半身を起こして、消化を助ける姿勢を保ちましょう。
食後2時間は糖分や炭水化物を摂取
食後2時間は、「後期ダンピング症候群」を発症しやすい時間帯です。「低血糖」を避けるために、糖分をスムーズに吸収できる「ブドウ糖」「ビスケット」「あめ玉」「氷砂糖」などを口に入れるようにしましょう。
胃がんの検査や治療なら内視鏡検査を受けましょう
胃がんは、40歳以降に発症率が高くなる疾患です。また、初期段階では自覚症状がないこともあります。
そのため、普段から「胃もたれ」「胃痛」「膨満感」などがある場合は、早めに内視鏡検査を受けるようにしましょう。
まとめ
胃がんの術後は、できる限り消化器官に負担のかからない食事を摂ることが大切です。徐々に食事に慣れていくことで、少量の揚げ物やカロリーの高い食事も食べられるようになります。消化の良い食事や調理方法を実践して、ゆっくりと食事を味わうようにしましょう。
「柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック」では、内視鏡検査時に鎮静剤を使用しています。痛みに過敏な方も、穏やかな眠気を感じながら、検査を受けられる環境を整えています。
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