直腸がんに痛みはある?代表的な症状とその検査・治療法について

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直腸がんに痛みはある?代表的な症状とその検査・治療法について

「この痛みや出血は、直腸がんの症状なのかな?」

「直腸がんかもしれない...どんな検査を受ければいいの?」

こんな風に不安に感じている人もいるのではないでしょうか?

直腸がんは、大腸がんの中でも発生頻度が高く、日本人に多いがんの一つです。早期発見が難しく、症状が出た時には進行していることが多いため、定期的な検査が重要とされています。直腸がんに伴う痛みや出血、排便習慣の変化などの症状は、日常生活の質を大きく低下させる可能性があります。

本記事では、直腸がんに伴う痛みや代表的な症状について解説するとともに、早期発見のポイントや検査・治療法についても紹介します。少しでも気になる症状がある場合は、早めに専門医に相談することが大切です。

直腸がんが心配な方は、柏駅から徒歩1分の好立地にある「柏駅前・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック」にお越しください。当院では、高解像度の内視鏡を用いた大腸がん検診を行っています。グループ全体で年間約2万件の豊富な検査実績を有している内視鏡専門医が、熟練した技術で早期発見に努めています。WEBからは24時間予約を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

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直腸がんとは?

直腸がんは、大腸の最後の部分である直腸に発生するがんです。直腸は、S状結腸の続きから肛門までの約15cmの部分を指します。大腸がんの中では結腸がんと並んで発生頻度が高く、日本人の大腸がんの約40%を占めています。

直腸がんの発生には、以下のような要因が関与していると考えられています。

  • 食生活の欧米化:食物繊維の摂取量が少なく、動物性脂肪や加工肉の摂取量が多い食事パターンが、直腸がんのリスクを高めると言われています。
  • 運動不足:運動不足は、大腸がん全体のリスクを高める要因の一つです。適度な運動は、腸の蠕動運動を促進し、発がん物質の排出を助ける効果があると考えられています。
  • 遺伝的要因:家族に大腸がんの患者がいる場合、直腸がんのリスクが高くなります。
  • 炎症性腸疾患:潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患は、長期の炎症により直腸がんのリスクを高めます。

直腸がんは、粘膜から発生し、徐々に深部へと浸潤していきます。がんが直腸の壁を突き破ると、周囲のリンパ節や他の臓器へ転移する可能性が高くなります。

また、直腸は骨盤内に位置しているため、がんが進行すると骨盤内の神経や臓器を巻き込みます。その結果、排尿や排便、性機能などに影響を及ぼし、排尿困難や排便障害などの様々な症状を引き起こします。

特に、50歳以上の方、家族に大腸がんの患者がいる方、炎症性腸疾患の患者さんは、直腸がんのハイリスクグループとして、積極的に検査を受ける必要があります。直腸がんは、早期発見と適切な治療により、高い確率で治癒が可能です。

しかし、進行すると治療が難しくなり、予後が悪化します。症状が気になる方は、早めに専門医に相談し、必要な検査を受けることが大切です。

直腸がんに痛みはある?

直腸がんの初期段階では、痛みを感じることは少ないです。

しかし、がんが進行し、直腸の壁を突き破ったり、他の臓器に浸潤したりすると、以下のような痛みを伴うことがあります。

  • 肛門や会陰部の痛み:がんが肛門に近い直腸下部に発生した場合、排便時や座った時に肛門や会陰部に痛みを感じることがあります。
  • 腰痛や仙骨部の痛み:がんが直腸の壁を突き破り、骨盤内の神経を圧迫すると、腰や仙骨部に痛みが出ることがあります。
  • 腹痛や下腹部の痛み:がんが大きくなり、他の臓器を圧迫したり、腸閉塞を引き起こしたりすると、腹痛や下腹部の痛みを感じることがあります。

痛みの種類や部位は、がんの進行度や浸潤する臓器によって異なります。

また、痛みの程度も個人差が大きいです。いずれにせよ、痛みがある場合はがんが進行している可能性が高いので、一刻も早く専門医に受診することをお勧めします。

直腸がんの代表的な症状

直腸がんの代表的な症状には、以下のようなものがあります。

  • 血便や粘液便:がんからの出血が見られ、鮮血や黒色便、粘液が混じることがあります。
  • 便秘と下痢の繰り返し:がんによる腸の狭窄や、腸内環境の変化により、便秘と下痢を繰り返すことがあります。
  • 残便感や排便困難:がんが肛門に近い直腸下部にある場合、便が十分に排出されない残便感や、排便困難を感じることがあります。
  • 便の形状変化:がんによる腸の狭窄により、便が細くなったり、平たくなったりすることがあります。
  • 体重減少や貧血症状:がんからの出血や、がんによる栄養吸収の低下により、体重減少や貧血症状(倦怠感、動悸など)が見られることがあります。
  • 肛門部の腫れや違和感:がんが肛門に近い場所にある場合、肛門部の腫れや違和感を感じることがあります。

これらの症状は、痔やポリープなど他の疾患でも起こり得るため、症状だけで直腸がんと判断することは難しいです。

しかし、症状が長期間続く場合は、直腸がんの可能性を考え、検査を受けることが重要です。

直腸がんの検査方法

直腸がんの検査には、主に以下の方法があります。

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査は、肛門から細長い内視鏡スコープを挿入し、直腸や大腸の内部を直接観察する検査方法です。内視鏡の先端にはカメラが付いており、モニター画面で腸内の様子を詳しく観察することができます。この検査では、腫瘍の有無や大きさ、位置、形状などを詳しく確認することができます。また、必要に応じて、腫瘍の一部を採取する生検も行うことができます。大腸内視鏡検査は、直腸がんの診断に最も重要な検査の一つです。

CT検査

CT検査は、X線を用いて体の断面画像を撮影する検査方法です。直腸がんの診断においては、主に腫瘍の広がりや他臓器への浸潤、リンパ節転移の有無などを評価するために用いられます。また、肝臓や肺などの遠隔臓器への転移の有無も確認することができます。

MRI検査

MRI検査は、強い磁力を用いて体内の詳細な画像を撮影する検査方法です。直腸がんの診断においては、主に腫瘍の深達度(直腸壁内での広がり)や周囲臓器への浸潤の程度を評価するために用いられます。特に、直腸がんの術前評価には欠かせない検査の一つです。

PET-CT検査

PET-CT検査は、がん細胞に集積する特殊な薬剤を用いて、体内のがんの分布を画像化する検査方法です。直腸がんの診断においては、主に遠隔転移の検索や再発の診断に用いられます。

血液検査

血液検査は、がんの進行に伴う貧血や、腫瘍マーカー(CEAやCA19-9など)を調べる方法です。

これらの検査を組み合わせることで、直腸がんの診断と進行度の評価が行われます。早期発見のためには、定期的な検査を受けることが大切です。特に、50歳以上の方や家族に大腸がんの方がいる場合は、積極的に検査を受けましょう。

直腸がんの治療方法

直腸がんの治療は、がんの進行度や患者の全身状態によって異なります。主な治療法には以下のようなものがあります。

内視鏡的切除

内視鏡的切除は、早期の直腸がんに対して行われる治療法です。内視鏡を用いてがんを切除します。この方法は、がんが粘膜内にとどまっている場合に適応となります。内視鏡的粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などの手技があり、侵襲が少なく、入院期間も短いのが特徴です。ただし、がんの深達度や大きさによっては適応外となる場合もあります。

外科的切除

外科的切除は、がんを含む直腸の一部を切除する方法です。リンパ節郭清も同時に行われます。がんの位置や進行度に応じて、以下のような手術方法が選択されます。

  • 低位前方切除術:がんが肛門から比較的離れている場合に行われる手術です。がんを含む直腸の一部を切除し、残った直腸を繋ぎ合わせます。この手術では、肛門を温存することができるため、術後のQOLが比較的良好です。ただし、直腸の切除範囲が広くなると、排便機能に影響を及ぼす可能性があります。
  • 直腸切断術:がんが肛門に近い場合に行われる手術です。がんを含む直腸と肛門を全て切除し、永久的な人工肛門を造設します。この手術では、肛門を失うことになるため、術後のQOLに大きな影響を及ぼします。
化学療法

化学療法は、抗がん剤を用いて、がん細胞の増殖を抑える治療法です。手術前後や進行がんに対して行われます。

放射線療法

放射線治療は、放射線を照射することで、がん細胞を死滅させる治療法です。手術前の縮小や、手術不能な進行がんに対して行われます。

治療法の選択は、がんの進行度や位置、患者の年齢や全身状態などを総合的に考慮して決定されます。

また、手術前後に化学療法や放射線療法を組み合わせることで、治療効果を高めることもあります。

直腸がんは早期発見と適切な治療が、予後の改善につながります。症状が気になる方は、早めに専門医に相談し、必要な検査や治療を受けることが大切です。

直腸がんの検査は当院へお越しください

直腸がんは、早期発見と適切な治療が患者の予後に大きく影響する病気です。初期段階では無症状であることが多いですが、進行すると肛門や会陰部、腰、仙骨部、腹部などに痛みが現れることがあります。

また、血便や粘液便、便秘と下痢の繰り返し、排便困難、便の形状変化、体重減少や貧血症状、肛門部の腫れや違和感など、様々な症状が見られます。定期的な検査を受けることが早期発見の鍵であり、特に50歳以上の方や家族に大腸がんの患者がいる方は積極的に検査を受けることをお勧めします。

直腸がんは早期発見が重要ながんです。もし、血便や下痢、便秘の繰り返しなどの症状が続くようでしたら、ぜひ「柏駅前・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック」までご相談ください。当院では、直腸がんの早期発見を目的とした大腸内視鏡検査を随時行っております。熟練した内視鏡専門医が最新の機器を用いて詳細に観察し、小さながんや前がん病変も見逃しません。

平日はもちろん土日も診療を行っておりますので、お仕事や家事で忙しい方もお気軽にお越しいただけます。直腸がんは早期発見・早期治療が何より大切です。少しでも気になる症状がある方は、一人で悩まずに専門医にご相談ください。

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