直腸がんの発症リスクを高める原因と疑わしい症状とは?早期発見のコツを解説

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直腸がんの発症リスクを高める原因と疑わしい症状とは?早期発見のコツを解説

「どんなことが原因で直腸がんになっちゃうの?」

「直腸がんにならないために何に気を付ければいいんだろう?」

と不安に思ったことはありませんか?

直腸がんは、大腸がんの中でも特に日本人に多く見られるがんの一つです。近年、食生活の欧米化や運動不足などの生活習慣の変化により、直腸がんの発症率は増加傾向にあります。

直腸がんの怖いところは、初期段階では自覚症状がほとんどないことです。そのため、気づいたときには既に進行していることが少なくありません。進行すると、治療が難しくなるだけでなく、生存率も大きく低下してしまいます。そのため、直腸がんの発症リスクを高める原因を理解し、疑わしい症状を見逃さないことが大切です。

また、定期的に検査したり、早めに受診することで、早期発見ができれば根治の確率が上がり、生存率も大幅に改善します。

本記事では、直腸がんの発症リスクを高める原因と、疑わしい症状について詳しく解説します。

また、早期発見のために何をすべきかもお伝えします。

直腸がんが心配な方、症状でお悩みの方は、ぜひ柏駅から徒歩1分の「柏駅前・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック」にお越しください。当院では、最新の内視鏡システムと鎮静剤を用いた苦痛の少ない大腸内視鏡検査を提供しています。経験豊富な消化器内視鏡専門医が、微小ながんへの変化も見逃さぬよう丁寧に検査を行います。

WEBからは24時間予約が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

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直腸がんとは?

直腸がんは、大腸の最後の部分である直腸に発生するがんです。直腸は、S状結腸の下部から肛門までの約15cmの部分を指します。直腸がんは、大腸がん全体の約30〜40%を占め、日本人に多く見られるがんの一つです。

直腸がんの多くは、直腸の粘膜にできた腺腫(良性のポリープ)が長い年月をかけて徐々に大きくなり、がん化することで発生します。

また、一部の直腸がんは、粘膜の正常な細胞ががん化することで発生することもあります。

直腸がんの原因

直腸がんの原因は明確には分かっていませんが、以下のような危険因子が知られています。

これらの危険因子に注意することが、直腸がんの予防になります。

  • 食生活:高脂肪・低食物繊維の食事、特に赤肉や加工肉の過剰摂取が直腸がんのリスクを高めることが研究で分かっています。野菜や果物、全粒穀物などの食物繊維の摂取不足が直腸がんのリスクを高めます。

また、動物性脂肪の多い食事は、発がん促進物質である二次胆汁酸の生成を促進します。

  • 肥満: 過体重や肥満は、直腸がんの発症リスクを高める要因の一つです。体脂肪率が高いと、大腸内の炎症やホルモンバランスの乱れが生じ、がんのリスクが増加します。
  • 喫煙と飲酒: 長期間の喫煙は、直腸がんだけでなく他の多くのがんのリスクも高めます。過度の飲酒、特にビールやウィスキーなどの強いアルコールを多量に摂取することもリスクを増大させます。
  • 運動不足: 定期的な運動が不足すると、直腸がんのリスクが高まることがあります。適度な運動は、腸の健康を維持するために重要です。
  • 炎症性腸疾患:潰瘍性大腸炎やクローン病などの慢性的な炎症性疾患は、直腸がんのリスクを高めます。慢性的な炎症が大腸の粘膜を傷つけ、がんの発生を促進するためと考えられています。
  • 家族歴:特に一親等(親、兄弟、子)に大腸がんや直腸がんの患者がいる場合、直腸がんのリスクが2〜3倍に上昇すると言われています。

直腸がんが疑われる症状

直腸がんは初期段階では自覚症状に乏しいですが、がんが進行するにつれて以下のような症状が現れます。

  1. 血便や下血:便に血液が混ざっていたり、トイレットペーパーに血がついたりする症状です。直腸がんでは、鮮血が見られることが多いですが、まれに黒色便として現れることもあります。
  2. 便秘や下痢などの排便習慣の変化:がんが大きくなると、腸の通過障害を引き起こし、便秘と下痢を交互に繰り返すことがあります。
  3. 残便感や腹部の不快感:がんが直腸の壁を圧迫することで、排便後も便が残っているような感覚や、腹部の張り、不快感を感じることがあります。
  4. 体重減少:がん細胞の増殖には大量のエネルギーが必要であり、これにより体内の脂肪や筋肉が消耗されます。また、がんによる炎症が食欲を低下させるため、体重減少が起こります。
  5. 貧血:がんが腸壁を侵食して出血を引き起こし、その結果として鉄分が減少します。赤血球が減少し、貧血の症状(疲労感やめまいなど)が現れます。

ただし、これらの症状は他の病気でも起こり得るため、直腸がんの確定診断にはなりません。症状が気になる場合は、速やかに医療機関を受診することが大切です。

直腸がんのステージ別の症状

直腸がんの症状は、がんの進行度(ステージ)によって異なります。

以下は、直腸がんのステージと基準となる浸潤度、その症状を表にまとめたものです。

ステージ

がんの浸潤度

症状

ステージ0

がんが粘膜内にとどまっている段階です。

自覚症状はほとんどありません。大腸内視鏡検査などで偶然発見されることが多いです。

ステージI

がんが直腸の壁の一部に広がっている段階です。

自覚症状はほとんどありませんが、一部の患者さんでは血便や排便習慣の変化が見られることがあります。大腸内視鏡検査で発見されることが多いです。

ステージII

がんが直腸の壁を突き抜けて、周囲の組織に広がっている段階です。

血便、排便習慣の変化、残便感などの症状が現れることがあります。腹痛や腹部不快感が生じることもあります。リンパ節転移はありません。

ステージIII

がんが直腸の壁を突き抜けて、周囲のリンパ節に転移している段階です。

血便、排便習慣の変化、残便感などの症状が現れます。がんが周囲の臓器を圧迫することで、腹痛や腹部不快感が生じることもあります。貧血や体重減少が見られることがあります。

ステージIV

がんが肝臓、肺、腹膜などの他の臓器に転移している段階です。

転移先の臓器に応じた症状が現れます。肝転移では腹痛や黄疸、肺転移では咳や呼吸困難、腹膜転移では腹部膨満感や腹水。がんの進行に伴う全身の衰弱により、体重減少や倦怠感が生じることもあります。血便、排便習慣の変化、残便感などの直腸がんの症状も見られます。

直腸がんのステージ別の基準となる浸潤度とその症状

直腸がんの症状は、ステージが進むにつれて顕著になります。しかし、初期段階では自覚症状に乏しいことが特徴です。定期的な検査を受けることで、早期発見・早期治療につなげることが重要です。

直腸がんの検査方法

直腸がんの検査方法には以下のようなものがあります。

1. 便潜血検査

便潜血検査は、便に血液が混ざっているかを調べる検査です。大腸がんを早期に発見するために、症状のない人に対して行われますが、偽陽性や偽陰性の可能性があるため、陽性の場合は他の検査で確認する必要があります。

2. 大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を挿入し、直腸や大腸の内部を直接観察する検査です。がんの有無や進行度を詳しく調べることができます。内視鏡で発見されたポリープや腫瘍は、その場で切除・生検することが可能です。

3. CT検査

CT検査・MRI検査は、がんの広がりや他の臓器への転移の有無を調べるための画像検査です。CT検査は腸全体の詳細な画像を得ることができ、全身の状態を評価できますが、異常が発見された場合は、内視鏡検査が追加で必要となることがあります。

4. 血液検査

血液検査は、がんの進行に伴う貧血や、肝機能・腎機能などの全身状態を評価するための検査です。また、CEAやCA19-9などの腫瘍マーカーを測定することで、がんの存在や再発のモニタリングに役立てることができます。

これらの検査を適切に組み合わせることで、直腸がんの診断と進行度の評価の補助となることがあります。また、大腸がん治療後の再発の評価の補助になることがあります。

直腸がんの検査は当院へお越しください

本記事では、直腸がんの発症リスクを高める原因と疑わしい症状について解説しました。直腸がんは初期段階では自覚症状に乏しいため、定期的な検査が重要です。

直腸がんの検査には、便潜血検査、大腸内視鏡検査、CT検査、MRI検査、血液検査などがあり、これらを適切に組み合わせることで、診断と進行度の評価が行われます。

直腸がんは早期発見・早期治療が何よりも大切です。少しでも気になる症状がある方は、早めに医療機関を受診し、定期的な検査を受けることが重要です。

直腸がんが心配だったり、症状でお悩みの方は、柏駅から徒歩1分の「柏駅前・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック」へお越しください。当院では、経験豊富な消化器内視鏡専門医が最新の内視鏡システムを用いて正確な大腸内視鏡検査を行っています。大腸内視鏡検査が怖くて受けるのを躊躇してしまう方でも、鎮静剤を用いてウトウトした状態で受けることができるので安心です。

また、直腸がんの診断に必要な各種検査を行えるので、総合的に評価でき、適切な治療方針を立てることが可能です。

土日の検査にも対応しており、平日お忙しい方もご都合に合わせて受診いただけます。WEBからは24時間予約が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

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