食道がんは女性でも30代でも多い?原因や注意したい症状を紹介!
食道がんというと、高齢者の男性がかかりやすいイメージがあるかもしれません。しかし、30代女性の食道がん患者も増加傾向にあります。今回は、そんな食道がんの原因や初期症状について解説します。
食道がんは、早期発見し、適切な治療を受ければ生存率が高い病気です。柏駅前・胃と大腸肛門の内視鏡クリニックでは、内視鏡の専門医が検査を行います。グループでは、年間約2万件の内視鏡検査を行っているため、実績や経験が豊富です。
当院は、柏駅西口より徒歩2分とアクセスも良好です。また、土日も検査を実施しているため、忙しくてなかなか受診できていない時でも、ご利用いただけます。24時間いつでもWEB予約を受け付けておりますので、気になる症状がある場合は一度ご相談ください。
電話でのご予約も9〜17時で承っています。
30代女性でも食道がんになる?
30代の女性が食道がんになる可能性はあります。しかし、発症件数としては全体の1%とされています。食道がんは、日本では男性に多く見られるがんの一つです。
食道がん自体、発症する件数が少ないです。2019年の統計では、日本全国で食道がんと診断された人は26,382例です。人口10万人あたりの罹患率(新規発生率)で考えると、男性が35.4例、女性が7.2例です。このように罹患率は、男性の方が女性の5倍以上高くなっています。
年代別で最も発症率が高いのは70代以上であり、続いて60代でも発症する人が多いです。30代から少しずつ発症し、年齢を重ねるごとに発症率も高くなっていきます。
食道がんになる要因
食道がんになる要因は、いくつかあります。今回は、6つの要因を紹介していきます。
喫煙
喫煙は、食道がんに大きく影響する原因です。タバコの煙に含まれる発がん性物質が、食道粘膜を傷つけ、がん化を引き起こすと考えられています。他にも、免疫機能を低下させ、がん細胞の増殖を抑制する力を弱めてしまうため、喫煙は食道がんに大きな影響があるのです。
また、喫煙者は非喫煙者に比べて食道がんの発症率が約3倍といわれ、食道がんや喉頭がん、咽頭癌、肺がんなど様々ながんのリスクとなります。
飲酒
アルコールは、食道がんにも影響があります。アルコール自体は発がん性物質ではありませんが、アセトアルデヒドという代謝産物が発がん性物質なのです。アセトアルデヒドは、食道の粘膜を傷つけてがん化を促進します。飲酒者は非飲酒者に比べて約2倍高いと言われています。
熱いお酒や度数の高いお酒は、粘膜を直接刺激してしまうため、さらに注意が必要です。
過度な肥満
近年、過度な肥満も食道がんのリスクを高めることがわかっています。肥満によって胃酸の逆流が起こりやすくなったり、体内で炎症が起こりやすくなったりするからです。
また、肥満によってインスリンやインスリン様成長因子などのホルモンの分泌量が増えます。これらのホルモンは、がん細胞の増殖を促進する可能性があるのです。
腐食性食道炎
腐食性食道炎は、強酸性やアルカリ性の物質や高濃度のアルコールを誤って摂取したり、その際の嘔吐物などが逆流することによって食道粘膜が損傷する病気です。食道に穴が空いたり、狭窄したりして手術が必要になることもあります。
幼児がアルコールや電池、洗剤などを誤って飲んでしまうことが原因となることが多いです。腐食性食道炎の既往がある人は、そうでない人に比べて食道がんのリスクが5~10倍高くなることが分かっています。
バレット食道
バレット食道とは、食道の下のあたりの粘膜が胃の粘膜と同じような組織に置き換わる病気です。食道の粘膜は通常、扁平上皮(へんぺいじょうひ)という粘膜でおおわれていますが、パレット食道は、円柱上皮(えんちゅうじょうひ)という胃や腸と同じ粘膜で覆われてしまいます。
バレット食道の中でも、腸上皮化生型 (LSBE)といって、円柱上皮が変化するものは、食道がんのリスクが高いと言われています。腸上皮化生が多くなるほど、がん化リスクが高くなります。バレット食道の原因は逆流性食道炎であることが多いです。逆流性食道炎も胃のムカつきなどの症状が出現するため、気になる場合は予防のためにも、一度医療機関に相談してみることをおすすめします。
遺伝的要因
食道がんは遺伝的要因も関与していることが近年明らかになっています。家族内に食道がん患者がいる場合、そうでない人に比べて食道がんのリスクが2〜3倍高くなるといわれています。
家族内に食道がんになった人がいる場合でも、定期的な胃カメラ検査を受け、生活習慣を見直すことで、そのリスクを下げたり、早期発見・早期治療に繋げることができます。当院では、検査だけでなく、消化器疾患の治療も得意としています。長引く症状や、気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
食道がんの初期症状は気付きづらい?
食道がんは、早期の段階ではほとんど症状がないため、気づきにくいとされています。
進行することで、以下のような症状が出てきます。
- 飲食時の胸の違和感
- 食べ物のつかえ感
- むせてしまう
- 胸や背中の痛み
- 咳・声のかすれ
- 体重減少
- 悪心・嘔吐
- 喀血
- 肺炎
初期症状で最も多くみられる症状が飲食時の胸の違和感や、つかえ感です。食道がんが大きくなると、食道を狭めてしまい、食べ物が通過しにくくなるため、症状が出現します。食道粘膜に炎症が起こったり、潰瘍ができてしまったりすることで痛みが出てきます。
また、食道がんが進行すると、痛みや胸の違和感、むせ込みから食欲不振になってしまい、体重減少が起こるのです。食道がんが気管や気管支に浸潤したり、声帯神経を圧迫したりすると、咳や声のかすれが現れることがあります。他にも、食道がんが進行すると、喀血(口から血が出ること)や肺炎といった症状が出現することがあります。
食道がんを早期発見するために
食道がんは、早期発見できれば、9割近くの生存率があります。食道がんを早期発見・早期治療するためには、胃カメラ検査が有効です。医師が直接目で確認し、がんの状態や出血の有無を確認できます。その場で組織を採取する生検を行うことができるのも、胃カメラ検査のメリットです。
胃カメラ検査というと、健康診断でしか受けられないのではというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、気になる症状があれば保険診療で検査を受けることが可能です。消化器の病気から出現する症状は似ているものが多く、病気や進行度などをご自身で判断することは難しいです。当院では、知識や技術が認められている日本消化器内視鏡学会専門医が検査をさせていただきます。
JR柏駅西口から徒歩1分の立地にあり、鎮痛剤を用いた際でも安心してお帰りいただくことが可能です。気になる症状がある場合は、24時間受け付けているWEB予約をご利用ください。
電話でのご予約も9〜17時で承っています。
[clinic file='clinic_info']