十二指腸潰瘍は女性の20代に多い?症状や胃潰瘍との違いも解説!

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十二指腸潰瘍は女性の20代に多い?症状や胃潰瘍との違いも解説!

胃腸が丈夫なイメージの20代女性でも、実は十二指腸潰瘍のリスクは意外と高いと言われています。みぞおちの痛みや胃もたれ、吐き気などの症状は十二指腸潰瘍の可能性があります。この記事では、十二指腸潰瘍の原因や症状、そして予防法まで、解説していきますね。十二指腸潰瘍は、放置すれば穿孔や出血などの重症化につながることもあるので、早期発見・早期治療が大切です。柏駅前・胃と大腸肛門の内視鏡クリニックでは、24時間WEB予約を受け付けております。忙しいからと放置せず、気になる症状がある場合は、当院へご相談ください。

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十二指腸潰瘍とは?

十二指腸は、胃から送られてきた食物をさらに消化・吸収するために胆汁と膵液の混合や消化液の分泌、食物の吸収をしています。

十二指腸潰瘍は、胃酸や胆汁の刺激によって十二指腸の粘膜が傷つき、ただれた状態の病気です。早期発見ができれば、薬物療法によって治療が可能です。

詳しい治療法については記事の後半でお伝えします。

 

十二指腸潰瘍は20代女性(若い女性)にも多い?

十二指腸潰瘍は、20代女性〜40代女性に多いと言われています。そのように言われる理由は、以下の通りです。

  • ピロリ菌感染
  • ストレス
  • 食生活
  • ホルモンバランス

ピロリ菌の感染率を20代男性と比較すると、20代女性の方が高いです。このことから十二指腸潰瘍は20代女性でも多いのです。

また、ストレスや不規則な食生活、偏食などは胃酸分泌や粘膜防御機能に影響を与え、十二指腸潰瘍のリスクを高めるのではないかといわれています。

 

十二指腸潰瘍と胃潰瘍の違い

同じ消化器の潰瘍に胃潰瘍があります。どちらも、多量の胃酸で傷ついて起こる病気のため、胃潰瘍と十二指腸潰瘍を総称して消化性潰瘍と呼ばれています。

この2つには、発生場所や症状、痛みが発生するタイミングに違いがあります。

胃潰瘍ができやすい場所は、特に胃角部や幽門部です。十二指腸潰瘍は、十二指腸の粘膜、特に十二指腸球部(胃に近い部分)にできます。

症状は、胃潰瘍は、食後3〜4時間後にみぞおちの痛みを感じることが多く、食事をすると痛みが長引く傾向があります。十二指腸潰瘍は、空腹時や夜間にみぞおちの痛みを感じることが多く、食事をすると一時的に治まります。

 

十二指腸潰瘍の症状

十二指腸潰瘍が発症すると、みぞおちのあたりに痛みを感じるようになります。しかし、十二指腸潰瘍の粘膜は痛みを感じにくいため、潰瘍ができたからといってすぐに痛みが発生するわけではありません。

十二指腸潰瘍の症状が、空腹時や夜間に症状が出現する理由には、胃酸の分泌や胃腸の運動が挙げられます。空腹時や夜間には、胃のなかに何もなく、胃酸が潰瘍に触れやすいのです。また、夜間は胃酸の分泌を抑制するホルモンも減少することや、胃や腸の動きが活発化するため、空腹時や夜間に症状が出現しやすいです。

また、潰瘍が悪化すると、吐血やタール便(血が混じった黒っぽい便)も見られます。十二指腸潰瘍の出血は、真っ赤なものではなく、黒っぽい色が多いです。十二指腸で出血した血が胃酸によって酸化され、黒っぽくなるのです。他の症状には、吐き気、嘔吐、胸やけ、腹部膨満感、背部痛などがあります。

十二指腸潰瘍は、痛みが少なかったり、症状が軽かったりするからといって、放置するのは厳禁です。症状の種類も多く、自分で十二指腸潰瘍なのかや、進行度を判断することは困難なため、気になる症状がある場合は、当院へご相談ください。

 

十二指腸潰瘍の原因

十二指腸潰瘍の原因には、ピロリ菌、薬剤、その他が考えられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

ピロリ菌

ピロリ菌は胃や十二指腸に生息する細菌で、胃酸の中でも唯一生きられる細菌です。ピロリ菌は胃酸分泌を促進する物質を産生したり、粘膜の防御機能を低下させたりするため、潰瘍ができやすくなります。十二指腸潰瘍患者の約70~80%がピロリ菌に感染しており、ピロリ菌を除菌することで、潰瘍の治癒率や再発率を大幅に向上させることができます。

薬剤の影響

痛み止めとして使用される非ステロイド系鎮痛剤(NSAIDs)は、胃腸の粘膜を保護するホルモンの産生を抑制します。そうすると、胃酸や消化液から守られなくなり、潰瘍ができやすくなります。また、NSAIDsは、粘膜の血流を減少させる作用もあり、血流が減少すると、粘膜の修復機能が低下し、潰瘍ができやすくなります。これらの理由により、NSAIDsを長期に服用していると、十二指腸潰瘍を発症するリスクが高くなります。

その他

他にも、以下の要素が十二指腸潰瘍の原因であると考えられています。

  • ストレスがある
  • 喫煙者である
  • 刺激物をよく摂取する
  • 消化の悪い食べ物をよく摂取する

どれも胃酸の分泌を促したり、粘膜の血流を減少させたりして、粘膜の防御機能を低下させてしまいます。胃腸にとっての刺激物とは、アルコールやコーヒーなどに含まれるカフェイン、香辛料、酸味の強いもの、炭酸飲料などが挙げられます。他にも冷たい食べ物や飲み物、早食いや食べ過ぎは胃腸に負担をかけてしまうので、控えることをおすすめします。

 

十二指腸潰瘍の治療方法

十二指腸潰瘍の患者の70〜80%がピロリ菌に感染していると言われています。そのため、ピロリ菌感染による十二指腸潰瘍であり、合併症がなければ、薬物療法による治療が行われます。

ピロリ菌に感染しているかどうかは、尿検査や呼気検査、胃粘膜検査などの方法で調べることができます。ピロリ菌に感染している場合は、除菌療法といって、抗生物質を1週間服用します。この治療を受けると、菌を体外に排出することが可能です。ピロリ菌を除菌すると、十二指腸潰瘍の再発を抑制し、胃がんのリスクを低下させることができます。

薬物療法とともに大切なのが、普段の生活や、食生活の見直しと改善です。ストレスコントロールや、喫煙、食生活を見直して、少しずつ改善していきましょう。

潰瘍が進行して、穿孔(胃腸に穴が開くこと)や出血などが起こっている場合は、命に関わる危険性があるため、緊急手術となることもあります。

 

十二指腸潰瘍が疑われる場合は当院へ

十二指腸潰瘍は、吐き気や胸焼けといっためずらしくない症状がよく見られます。一方で、進行すると緊急手術などが必要になる場合もあります。そのため、気になる症状がある場合は、自分で判断せずに、早めに医療機関を受診しましょう。

十二指腸潰瘍で最も確実な診断方法は、胃カメラです。粘膜の状態を直接確認でき、出血の程度によってはその場で止血も可能です。柏駅前・胃と大腸肛門の内視鏡クリニックの検査や治療は全て、豊富な経験と実績を持つ内視鏡専門医が担当いたしますので、安心して検査を受けていただけます。

また、当院では、静脈麻酔を用いて検査をすることも可能です。苦痛を最小限にした検査を受けていただけます。検査後は、リカバリースペースで、ゆっくりとお過ごしいただけますので、静脈麻酔をご希望の場合は担当医にお伝えください。

柏駅西口より徒歩1分とアクセスも良好で、土日も検査を実施しています。WEBにて24時間予約を受け付けておりますので、一度ご相談ください。

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