バレット食道

Barrett’s esophagus バレット食道

Barrett’s esophagusバレット食道とは

バレット食道は、胃酸や胆汁酸が混じった十二指腸液が食道内へ逆向きに流れ込み、食道粘膜がダメージを受けて発症する疾患です。扁平上皮である食道粘膜が胃と同じ円柱上皮と呼ばれる粘膜に変わった状態をバレット上皮と言います。
国内では現在、ピロリ菌感染者の減少、肥満の増加、欧米化した食事内容などによって、胃食道逆流症に悩む方が増えてきています。そのため、今後バレット食道が増えてくると考えられています。
男性の方がバレット食道になりやすく、その理由として女性はエストロゲンという女性ホルモンが予防に役立っているのではないかと考えられています。

Barrett’s esophagusバレット食道の症状と治療

バレット食道の原因は胃食道逆流症ですので、大半の場合はバレット食道による症状では胃食道逆流症状が認められます。しかし、胃食道逆流症状が目立たないのにバレット食道が発症している場合もあります。
治療は、一般的には胃食道逆流症の治療がメインとなり、薬物療法と生活習慣病の見直しが行われます。薬物療法では、胃酸を減らすためにプロトンポンプ阻害薬(PPI)を飲んでいただきます。生活習慣の見直しでは、減量とともにお酒やタバコを控えていただきます。

Barrett’s esophagusバレット食道とがんの関係

バレット食道は、食道がんに繋がる恐れがあるので要注意です。胆汁酸や胃酸が食道へ逆向きに流れ込んで、食道に長期的な炎症が起きることでバレット食道が発症します。さらに増悪することでバレット食道がんへと進んでいきます。
バレット食道を発症していると、30~125倍もの確率で食道がんになりやすいと考えられています。また、大腸腫瘍などの大腸疾患もバレット食道と深く関わっていると報告されています。
バレット食道と一度でも判断された場合は、定期的に内視鏡検査を受けましょう。検査の詳細については医師にご確認ください。

Barrett’s esophagusバレット食道の検査

バレット食道と診断するには、胃カメラ検査が必須です。
逆流性食道炎のような症状が起きている方は、胃カメラ検査を受けてバレット食道を早い段階で見つけましょう。バレット食道が発見された場合、治療しながら定期的に胃カメラ検査を受けて経過観察することが大切です。
万が一、バレット食道がんが見つかった場合は、胃がんや食道扁平上皮がんと同様の治療を行います。バレット食道がんは粘膜内にがんが限局しているような早い段階で見つけられれば内視鏡で治せます。

当院では、内視鏡専門医が豊富な経験をもとに正確に確認いたします。患者様にストレスがかからないように検査を行うように心がけておりますので、お気軽にご相談ください。

 
お電話でのご予約 04-7142-7149 24時間 WEB予約 LINE予約 WEB問診
LINEで予約する 求人情報 健診・人間ドック