40代女性の食道がん、気づかないうちに進行?症状と検査について解説

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40代女性の食道がん、気づかないうちに進行?症状と検査について解説

食道がんは40代女性でも他人事ではありません。

食道がんは、食道の粘膜にできる悪性腫瘍です。男性に多いとされていますが、40代女性でも発症する可能性があります。特に、喫煙や飲酒といった生活習慣が大きなリスク要因となります。

食道がんは初期には自覚症状が乏しく、進行が速いため、気づかないうちに進行してしまうことが多い病気です。放置すると、食道の閉塞や周囲の臓器に転移し、命の危険につながる可能性があります。

そのため、早期発見・早期治療が食道がんを克服するための鍵となります。定期的な内視鏡検査が最も有効な方法であり、バレット食道の既往や肥満、がん家系などのリスク要因がある方は特に注意が必要です。

この記事では、40代女性に向けて、食道がんのリスク要因、初期症状、検査方法について詳しく解説します。

「柏駅前・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック」は、食道がんをはじめとする消化器系疾患の検査・治療を専門にしているクリニックです。柏駅から徒歩1分の好立地にあり、平日だけでなく土日も診療しているため、お仕事や家事で忙しい方でも通院しやすくなっています。気になる方は、当院で遠慮なくご相談ください。

40代女性でも食道がんになる?

食道がんは、食道の粘膜にできる悪性腫瘍です。日本では男性に多いがんですが、40代女性でも発症する可能性があります。実際、食道がん患者の約2割が女性で、そのうち40代の発症率は約5%を占めています。

近年、食道がんの発症年齢が若年化している傾向にあります。これは、仕事や家庭の両立で多忙を極め、不規則な食生活や喫煙・飲酒などの嗜好品に頼ってストレス発散をしている40代女性が増えていることが要因と考えられています。

また、食道がんは初期段階では自覚症状に乏しいため、40代という比較的若い年齢層では、がんを疑わずに症状を見過ごしてしまうことがあります。さらに、食道がんは進行が速いことでも知られており、早期発見・早期治療が難しいケースでは、リンパ節や他の臓器への転移によって治療が困難になることもあります。

40代女性の皆さんには、自分の健康状態に関心を持ち、定期的な検診を受けることをおすすめします。特に、喫煙や飲酒などの生活習慣に心当たりのある方、逆流性食道炎やバレット食道といった食道疾患の既往歴がある方は、食道がんの高リスク群として認識しておく必要があります。

食道がんになる要因

食道がんの主なリスク要因は以下の通りです。

  1. 喫煙:喫煙者は非喫煙者に比べて、食道がんの発症率が約3倍高くなります。タバコの煙に含まれる発がん物質が、食道の粘膜を刺激し、DNA損傷を引き起こすためです。
  2. 飲酒:飲酒者は非飲酒者に比べて、食道がんの発症率が約2倍高くなります。アルコールは、体内で代謝される過程でアセトアルデヒドという発がん物質に変化し、食道の粘膜に直接的な損傷を与えます。
  3. 喫煙と飲酒の組み合わせ:喫煙者で飲酒習慣もある人は、そうでない人に比べて食道がんの発症リスクが約15倍にもなると報告されています。
  4. 肥満:過剰な体重は、胃酸の逆流を引き起こしやすくなります。胃酸が食道に逆流すると、食道の粘膜が傷つき、慢性的な炎症を引き起こします。
  5. 逆流性食道炎:胃酸の逆流によって食道の粘膜が傷つき、炎症を起こす状態です。長期間続くと、食道がんのリスクが高まります。
  6. バレット食道:逆流性食道炎が長期間続くと、食道粘膜の一部がバレット食道と呼ばれる、がんになる手前の状態に変化することがあります。
  7. 遺伝的要因:食道がんの家族歴がある場合、発症リスクが高くなります。

中でも特に飲酒と喫煙には注意が必要です。飲酒や喫煙またはその両方の相乗効果により、食道がんばかりでなく、口腔がんや咽頭がんなどの上部消化管がんのリスクを大幅に高めます。これらのリスク要因を理解し、生活習慣の改善や定期的な検診を通じて、食道がんの予防と早期発見に努めることが大切です。

食道がんの初期症状

残念ながら食道がんは初期段階では自覚症状に乏しく、進行するまで気づかないことが多いです。しかし、以下のような症状が現れる場合があります。

胸の違和感

食道がんが進行すると、胸の奥に違和感や圧迫感を感じることがあります。この症状は、がんが食道の壁を押し広げることによって生じます。違和感が持続する場合は、要注意です。

食べ物のつかえ感

食道がんによって食道が狭くなると、食べ物が通りにくくなり、つかえ感を感じます。固形物だけでなく、柔らかい食べ物や液体でもつかえる場合は、食道がんの可能性を疑う必要があります。

背中・胸の痛み

食道がんが進行し、周囲の臓器に浸潤すると、背中や胸に痛みを感じることがあります。痛みの範囲や強さは、がんの広がり方によって異なります。痛みが持続したり、徐々に強くなったりする場合は要注意です。

咳や声のかすれ

食道がんが気管を圧迫すると、咳が出たり声がかすれたりします。特に、喫煙や飲酒とは無関係に咳や声のかすれが続く場合は、食道がんの可能性を考える必要があります。

体重の減少

食道がんによる食べ物のつかえ感で食事量が減ると、体重が減少します。がんの進行に伴い、体重減少が急激に進むこともあります。原因不明の体重減少が続く場合は、食道がんの可能性を視野に入れる必要があります。

これらの症状は、食道がんに特有のものではなく、他の病気でも現れる可能性があります。しかし、症状が長期間続いたり、複数の症状が同時に現れたりする場合は、食道がんの可能性を疑い、早めに専門医に相談することが大切です。

食道がんの検査方法

食道がんの主な検査方法は以下の通りです。

  1. 内視鏡検査:カメラ付きの細い管を口から食道に挿入し、食道の粘膜を直接観察します。微小ながんや前がん病変を発見することができます。
  2. NBI(Narrow Band Imaging):内視鏡検査の一種で、青と緑の狭帯域の光を使って、粘膜表面の微細な血管構造を強調して観察します。がんや前がん病変の発見率が向上します。
  3. 拡大内視鏡:内視鏡検査の一種で、粘膜表面の微細構造をより詳細に観察することができます。粘膜表面の血管構造などを分析し、がんや前がん病変を識別します。
  4.  生検(組織診断):内視鏡検査で異常が見つかった場合に行います。内視鏡下で粘膜の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べることで、がんの有無や進行度を確定診断することができます。
  5. バリウム造影検査:バリウムを飲み、レントゲン撮影を行う検査です。食道の形態や狭窄の有無を確認することができます。ただし、微小ながんの発見は難しいため、内視鏡検査が主流となっています。

これらの検査方法を組み合わせることで、食道がんの早期発見と正確な診断が可能となります。

特に、食道がんのリスクが高い人には、定期的な内視鏡検査が推奨されます。例えば、バレット食道と診断された人や食道がんの家族歴がある人、重度の逆流性食道炎がある人などは、定期的な内視鏡検査の対象となります。

食道がんを早期発見するために当院へお越しください

食道がんは、早期に発見すれば治療の成功率が高いですが、進行すると重篤な症状や転移を引き起こし、生命に危険を及ぼします。

また、初期症状に乏しく、進行が速いため、定期的な内視鏡検査が重要です。特に40代女性は、喫煙や飲酒などの生活習慣によるリスクを理解し、症状がある場合は専門医に相談することが大切です。

もし、食道がんの症状や検査について不安や疑問がある場合は、柏駅前・胃と大腸肛門の内視鏡クリニックにお気軽にお問い合わせください。当院では、経験豊富な内視鏡専門医が最新の機器を用いて、食道がんをはじめとする消化器系疾患の検査・治療を行っています。

また、当院では24時間WEB予約を受け付けておりますので、お好きな時間にご予約いただけます。食道がんが気になる方、定期的な検診が必要な方は、ぜひ当院にお気軽にご相談ください。

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